視診のやり方~基本的な5つのチェックポイント~

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こんにちは、松本です。
 
今回は問診の中で特に重要な、
『視診』のチェックポイントを、
紹介させていただこうと思います。

 
 
専門学校や治療現場で、
視診について詳しく教えてもらえる機会が少ないので、
経験を積み自分でコツコツ高めていくしかないのですが、

 
最短で視診力を高め日々の治療に活かしていくために、
患者さんの何を診て判断したら良いのか、

 
➀姿勢
➁歩行
➂身体
➃感情
➄動作

 
この5つチェックポイントを具体的に紹介させていただきます。
 
 
 
➀姿勢
視診の基本的なチェックポイントの姿勢
 
症状がない人は自由に体勢を変えることができ、
自然な姿勢を維持することができます。

 
しかし症状のある人は特徴的な姿勢になることがあるので、
姿勢を観察すれば診断の参考にすることができます。

 
 
まずは痛みをかばう姿勢を確認しておきます。
 
多くの場合、症状のない方に重心を傾けたりしますが、
マン・ウェルニッケ姿勢や後弓反張のような独特な姿勢から、
疾患を発見できることもあるのでそれらもチェックしておきます。

 
 
その後、脊柱の湾曲、各関節が正常な位置か確認していきます。
 
患者さんを側方から見て、
耳垂のやや後方ー肩峰ー大転子ー膝関節前部ー外果の約5㎝前部、
患者さんを後方から見て、
後頭隆起ー椎骨棘突起ー殿裂ー両膝関節内側の中心ー両内果の中心、
を通るラインの姿勢であれば良い姿勢と判断します。

姿勢が異常か正常化の判断基準
 
慢性的な症状の多くが姿勢の傾きが原因なので、
このラインから大きく傾く姿勢になっていると、
その姿勢が原因で体に負担がかかり、
痛みが出ている可能性もあるのでチェックしておきます。

 
 
脊柱の湾曲は、前湾後湾と側湾を見て異常がないかチェックし、
各関節の骨の位置は負担のかかる位置でないかチェックします。

脊柱の湾曲と各関節の骨の位置チェック
 
一つの骨の歪みから全身の歪みに発展し痛みがでることがあるので、
注意深く姿勢を観察すると症状の原因が判明することが多いです。

 
 
 
➁歩行
視診の基本的なチェックポイントの歩行
 
姿勢と歩行の不自然さは、
患者さん本人が自覚していないことが多いので、
治療者が異常であるかどうかを判断し治療を行う必要があります。

 
歩行を見る時は足だけではなく、
体幹、上肢、顔など全体を観察していきます。

 
そうすることで、
骨、筋肉、関節、神経の疾患が判明するだけではなく、
普段歩くときの癖が分かるので、
痛みの原因を見つけることができます。

 
足に痛みの出ている人の多くは、
痛みをかばって歩く疼痛性跛行ですが、
それ以外の間欠性跛行やトレンデレンブルグ現象などの、
異常歩行がないか確認しておきます。

異常歩行がないか確認
 
特に注目して観察する点は、
歩行時に左右対称に動いているかどうか、
よろめきや痙攣がなくバランスが保たれているかどうか、
体幹の傾きや前後左右上下の動きに違和感がないかどうか、
これらを見て歩行時に症状がないか確認し、
もし症状があれば、
歩行時どこにどんな症状がでるのか明確にしておきます。

 
明確にすることで、症状の原因が分かり、
どんな治療をしたら改善できるのか判断しやすくなります。

 
そして治療後に患者さんに実際に歩いてもらい確認することで、
患者さん自身が治療の成果を把握することができ、
治療に対する納得と信頼を高めることができます。

 
 
 
➂身体
視診の基本的なチェックポイントの身体
 
外傷、腫脹、浮腫、皮膚や爪や目の状態、
関節の変形など、主訴以外も確認しておくと、
隠れた病気や、根本的な原因が発見されたりします。

 
これらは患者さん自身が訴える場合と、
患者さん本人が気づいていないこともあるので、
必ずチェックしておきます。

 
たとえば、
浮腫が出ていて心不全や腎不全であったり、
腫脹が出ていて痛風や骨折であったり、
蜂窩織炎やヘルペスが原因で痛みやしびれがあったり、
治療院で治せない疾患であっても、
実際に体に症状が出ているので治療院に来られます。

 
 
一般的な知識を頭に入れておくことは必要ですが、
まずはすぐにパソコンで調べるということも大事です。

視診で大事なパソコンで検索
 
僕はすぐその場で検索し見当がつけば、
患者さんに専門の病院を紹介しています。

 
 
あとは、関節の変形やその形を観察し、
足のアーチ、ガングリオン、過剰骨、リンパ節など、
症状の原因となりやすい身体の状態を、
治療する前に確認しておきます。

 
 
 
➃感情
視診の基本的なチェックポイントの感情
 
喜び、怒り、悲しみ、愉快、憂鬱、緊張、不安、
患者さんがどんな状態かで対応を変えるようにします。

 
喜びや愉快であれば明るい笑顔で声のトーンを高く接し、
怒りや悲しみや憂鬱であれば、
笑顔ではなく心配している表情で声のトーンを低く接し、
緊張や不安を抱いている場合は、
優しい笑顔で声のトーンも柔らかく接するという風に、
患者さんの感情によって表情や声を変え合わせることで、
患者さんの安心へと繋がります。

 
常に患者さんの立場に立ち、
患者さんは今どんな気持ちなのだろうと考え、
患者さんの些細な表情の変化を見逃さず、
声、言葉、態度、姿勢から感情を判断し、
対応を変えていきます。

 
視診の中で一番重要で、
これが分かると治療効果が何倍にも大きくなり、
患者さんが治りやすくなります。

 
 
 
➄動作
視診の基本的なチェックポイントの動作
 
痛みのでる動作、痛みと関係する動作、可動域、
動かして出現する痛みの種類や強さ、
症状がでる明確な場所を確認します。

 
この確認をすることで、
治療前と治療後の治療成果が顕著にわかり、
患者さんにも確認してもらっておくと、
治療に対して納得してくれやすくなります。

治療前と治療後の治療成果の確認
 
ただし来院時に患者さんに症状がない場合は、
治療後に変化がないことを事前に伝える必要があります。

 
 
症状がでる動作をし、出現する症状の場所をアプローチすれば、
症状の軽減が見込めるので必ず動作を確認して治療を始めます。

 
動きを見るときに注目する点は、
左右対称に動いているか、
上下二関節の動きが正しいか、
どこかかばっている場所はないかどうか、
これを意識して見ることで治療しやすくなります。

 
 
 
今回紹介させていただいた内容は、
主に重要な視診の一部であり、
患者さんの症状によっては、
確認することがもっと多くなる場合もあるので、
感覚的な判断が求められます。

 
全てを把握するのは難しいため、
この5つのチェックポイントを見て、
何か不自然なところがあればすぐに調べるという癖をつけておくと、
症状の原因や疾患を発見できるだけだなく、
治療者の視診のレベルも上げることができます。

 
治療をする時に参考にしていただければうれしいです。
 
次は触診について紹介させていただこうと思います。
 
 
 
 
 
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